Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うかぶひこうとう

浮かぶ飛行島

海野 十三

Lisez 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 124 009 caractères · 249 écrans

Aozora Bunko

「おお川上が帰ってきた」

長谷部大尉はそれを見ると、にこりと笑ってその方へ足早に歩いていった。

「おい川上。いま貴様を訪ねていったところだ」

「よお、長谷部か。はっはっはっ、もう酒はないぞ」

「酒はもうのまんことにきめた。おや、貴様は一杯機嫌だな。朝から酒とは、どうも不埒千万、けしからんじゃないか」

「はっはっはっ。ここへもう出とるか」と川上機関大尉は、自分の頬を指さした。昨日とはちがって、みちがえるように朗らかだった。

「司令官をお訪ねしたら、『一盞やれ』と尊い葡萄酒を下されたんだ」

と心持形をあらため、あとは、

「いい味だったよ。はっはっはっ」

と笑にまぎらせる。

「おい、川上。司令官のところでは、なにかいい話でもあったのか。あったら俺にも聞かせろ」

「いや、それは何でもないことなんだ。隠すわけじゃないが、悪く思うな。司令官と雑談のときに貴様の話も出たぞ。閣下は貴様を信頼していられる。長谷部のことは心配いらぬ。といっていられた。彼は沈黙の鋼の塊みたいな男だ。川上――というと俺のことだが、川上とはまるで違った種類の男だ。彼が健在であることは帝国海軍にとっても喜ばしいことだなどと、大いに聞かされちまった」