Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うみにいくるひとびと

海に生くる人々

葉山 嘉樹

Lisez 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) de 葉山 嘉樹 (はやまよしき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 161 305 caractères · 321 écrans

Aozora Bunko

三上が靴をはいてると、

「そして荷物は? 小屋? おやじさんこのごろ工面がよくないんだから、十でも十五でも入れないと、だめだよ。わかってるね」と、おばさんは、だめを押した。前金を十円か十五円は入れなけりゃ、とても置かないというのであった。

「大丈夫だよ。そんなこたあ、いうだけ野暮さ。ヘッヘッヘヘヘヘ」三上は表へ出て行った。

彼は近所の質屋へ行った。それは彼の常取引の質店であった。

「いらっしゃい、しばらくで、お品物は?」主人はきいた。

「実はね。品物はここまで持って来られないんだが、二日だけ、伝馬で金を借りたいんだがね。ボースンが、融通してもらったところへ、現金を返すんだが、それが今足りないんだ。船は今ドックにはいってる××丸だから、伝馬を泛してあるんだ。それで、二日ばかり借りたいというんだがね。利息はいくら高くてもかまわないってんだ。どうだろう。見に行ってもらえんかね。そこにつないであるんだが」三上は、これを昨夜伝馬に乗る前から計画していたのであった。そして彼は、その計画を完全に信頼していたのであった。

「伝馬じゃちょっと困りますね。蔵にはいりませんからね。