Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うみにいくるひとびと

海に生くる人々

葉山 嘉樹

Lisez 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) de 葉山 嘉樹 (はやまよしき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 161 305 caractères · 321 écrans

Aozora Bunko

このごろはどうも、おかしい。三上――藤原――、どうもよくない傾向だ。彼は、後ろを振り向いた、狐のように幾度も幾度も振り向いた、桟橋は黒く、まっ暗であった。本船の碇泊燈が、後ろに寒そうに悲しくまたたいていた。

やがて桟橋が尽きて、海岸に出た。雪は二尺余り積もっていた。海岸に小溝のように深く雪道が踏み固められてあった。

室蘭の町は廃墟のように、雪の灰の中からところどころのぞいていた。人魂のように街の灯が、港の水に映っていた。のろいの声を揚げて風が波をつき刺した。彼は外套の襟を立て、首巻きを耳まで巻いてフルスピードで停車場の方へと急いだ。

停車場は室蘭の町をズッと深く入り込んで、馬蹄形の一端に寄った方にあった。さびしい、終点駅であった。停車場は海岸の低地にあって、その上の方には、遊郭の灯が特に明るく光っていた。

冷酷な、荒涼たる自然であった。その前では人は互いにくっつき合い、互いが、互いに温め合い、たすけ合わねばならないように感ぜしめられるのであった。

何だか、人なつっこくなるのであった。

船長はストキや船員を反撥して、登別へ引きつけられた。そこでは彼は自然の冷酷さからしばらく逃れうるのだ!