Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うみにいくるひとびと

海に生くる人々

葉山 嘉樹

Lisez 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) de 葉山 嘉樹 (はやまよしき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 161 305 caractères · 321 écrans

Aozora Bunko

彼の髪と来たらなれた乞食と区別がつかなかった。

波田は、ボーイ長を背中に負った。水夫たちは、ボーイ長を彼の背中に、そうっと乗せるようにした。

「済みません」と、ボーイ長はうれし涙に詰まったような鼻声で言った。

三人は、四本の足で出発した。

子供を負んぶすることでさえも、非常に肩が痛く、また重いものである。ボーイ長の場合にははなはだしく重かった。そして、困ったことには、その胸が痛く、なおより悪いことは、砕けた左の足が、ともすればダラリと下がって、雪の中をひきずるのであった。ボーイ長は、足を引き上げていようとして、全身の注意を左足に集めて、それを、ひきずらすまいとしたが、だめであった。ボーイ長の足の下がると同様に、波田の手までが下がるのだった。

波田が、ボーイ長を揺すり上げるのは、二十歩から十歩になり、今では一歩ごとに揺すり上げるようになった。ボーイ長は、痛さと寒さとのために、顔色をなくしていたが、それでも辛抱した。

彼らは、桟橋から、二十間ぐらいのところにある、番小屋へはいった。そして、ボーイ長をベンチへおろした波田は、額の汗をぬぐった。

「アア、ご苦労様」