Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うみにいくるひとびと
海に生くる人々
葉山 嘉樹
Lisez 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) de 葉山 嘉樹 (はやまよしき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 161 305 caractères · 321 écrans
そこには、どんな叫び声をも一のみにする嵐と潮の叫喚があった。そこには、何物をも洗い流すところの急流があった。そこには人間を骨ごと食ってしまう鱶がいるのであった。
「そして、あいつは、たった一人だ。おまけに、あいつの腕の五本ぶり、おれの腕はある、あいつを五人さげることが、おれは平気だ! だのに……」
獲物のまわりにわざと遊びたわむれて、なかなか飛びつこうとせぬ狼のように三上は、その考えのまわりをウロウロしていた。
小倉は同じような考えを別な方から嗅いでいた。飢餓がある。疾病がある。不具がある。負傷がある。そしてそれらのすべてが死へ行く道になっている。彼はこの道をブルジョアによって、他の無数の労働者と一緒に追われている。それを追って来るのは少数だ。追われているのはそれらの幾千倍も幾万倍もあるのに、その多くの労働者の群れには、牙をむいて自分のあとを振り向こうとする、たった一人の仲間さえもないのだ。労働者は、塩にあったなめくじだ。それはわけなく溶けてしまうんだ。ただ一人の労働者、それが十人に一人、十万人に一人もないのだ。それで、それでこそ、人間は、大量生産的に**されうるのだ。