Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かやくせん

火薬船

海野 十三

Lisez 火薬船 (かやくせん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 61 552 caractères · 124 écrans

Aozora Bunko

気がみじかいという性質を、悪いところへ用いてはよくない。我儘と混同せられるからである。しかし、気がみじかいという性質を、良いところへ用いれば、ずいぶんといい仕事が出来る。今の世に、仕事をしない人間は、無駄であり、邪魔でさえある。気みじかを善用して、どんどん仕事をはこんでいい若い者は、大いにほめてやっていい。そういう気みじかい若者が、少ければ、国家は亡びるのじゃないかと思う。

とにかく、竹見は、気がみじかく、冒険を慕ってどんどんうごいているうちに、秘密の火薬船ノーマ号のうえに、ただ一人取りのこされてしまったというわけである。

“死に神”船長

ノーマ号を火薬船だと、観察した竹見の眼力は、なかなかえらいものだった。

煙草を甲板で吸うと、船員たちが顔色をかえた。――たったそれだけのことで、竹見は万事をさとったのである。

(火薬船とは、こいつは有難い!)

竹見は、思いがけない宝の山をほりあてたように思った。これなら、彼のあこがれている冒険味百パーセントの世界だ。彼は、当分この船で、スリルを満喫したいとかんがえた。

それだけではない、竹見をしてこのノーマ号に停まらせた理由があった。