Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

とうみょうのまき

灯明之巻

泉 鏡花

Lisez 灯明之巻 (とうみょうのまき) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 23 444 caractères · 47 écrans

Aozora Bunko

以前は橋廊下で渡ったらしいが、床板の折れ挫げたのを継合せに土に敷いてある。

明神の森が右の峰、左に、卵塔場を谷に見て、よく一人で、と思うばかり、前刻彳んだ、田沢氏の墓はその谷の草がくれ。

向うの階を、木魚が上る。あとへ続くと、須弥壇も仏具も何もない。白布を蔽うた台に、経机を据えて、その上に黒塗の御廚子があった。

庫裡の炉の周囲は筵である。ここだけ畳を三畳ほどに、賽銭の箱が小さく据って、花瓶に雪を装った一束の卯の花が露を含んで清々しい。根じめともない、三本ほどのチュリップも、蓮華の水を抽んでた風情があった。

勿体ないが、その卯の花の房々したのが、おのずから押になって、御廚子の片扉を支えたばかり、片扉は、鎧の袖の断れたように摺れ下っていたのだから。

「は、」

ただ伏拝むと、斜に差覗かせたまうお姿は、御丈八寸、雪なす卯の花に袖のひだが靡く。白木一彫、群青の御髪にして、一点の朱の唇、打微笑みつつ、爺を、銑吉を、見そなわす。

「南無普門品第二十五。」

「失礼だけれど、准胝観音でいらっしゃるね。」

「はあい、そうでがすべ。和尚どのが、覚えにくい名を称えさっしゃる。南無普門品第二十五。