Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぶらいはうたず
無頼は討たず
山本 周五郎
Lisez 無頼は討たず (ぶらいはうたず) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 446 caractères · 23 écrans
「それで身内の人たちは――?」
「それがねえ、初めのうちは若親分を措いて自分たちだけで殴り込みをかけ、親分の仇を討つんだと騒いでいたようですがね、当節はみんな利に敏くなっていますから、一人ぬけ二人ぬけ――中には猪之助親分の盃を貰う者も出来たりして、とうとうおじゃんになってしまいましたよ」
「半太郎さんと云うのはどうしましたえ」
「ここを行った辻のところへ店を持ちましてね、毎日近在へ太物の担ぎ商いに出ていなさいますだが、若いに似合わず親孝行な良い息子さんでございますよ」
「――そうかねえ、ふーん」
「おや、そう云えばそれ、向うへ風呂敷包みを背負った人が来ましょうが、あれがその半太郎さんでございますよ」
旅人は老婆の指さす方を見やった。
半太郎は、すっかり日に焦けた、木綿物の袷に小倉の帯、垢まみれの足袋をはき、大きな荷を背負って――額には汗さえ滲んでいる。茶店の前へかかると、
「良い日和でございました」
と老婆に愛想を云って通り過ぎた。
日が暮れかかっていた、釜梨川の方から夕靄が立ち始めて、駒ヶ岳の峰だけがくっきりと斜陽を受けている――半太郎は額の汗を拭きながら黙って畷手道にかかった。