Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぼんのうひぶんしょ
煩悩秘文書
林 不忘
Lisez 煩悩秘文書 (ぼんのうひぶんしょ) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 86 705 caractères · 173 écrans
「ややっ! あなたは田万里の――! あの伴、伴大次郎の姉うえ、小信さまでは――。」
やぐら下宗七宅の場
土橋、仲町、おもて櫓、裏やぐら、裾つぎ、網打場、大新地、小新地――ふか川。
あそびの世界。
価い、昼夜十二匁ずつの五つ切り、あるいは昼二歩二朱、夜一分、ひと切り二朱など、さまざま。
栄喜横町、仲町の尾花屋、大新地の大漢楼、五明楼、百歩楼――屋根船を呼ぶ舟宿の声。
この二枚証文の辰巳七個所の色まちのなかで。
矢倉下――恋慕流し宗七とお多喜の住いは、ここの路地奥にあるのだ。
格子から土間を一跨ぎに、上ったところが六畳ひと間っきりの家で、表看板商売物の三味線が懸かっているだけ、身を秘しての捕物稼業だから、お役風を吹かせる朱総の十手やとり繩などは、壁にぶら下がっていない。
其室の、うす赤く陽に染んだ畳に。
惨めに狂っている大次郎の姉、小信を中に挾んで、お山帰りの宗七とお多喜、じっと顔を見合っている。
出しぬけの良人の言葉に、お多喜は愕きの眉を上げて、
「まあ! お前さんはこの女を知ってるのかえ。」
それには答えず、小信の横へちょこなんと膝を揃えて坐った宗七は、