Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
つばくろ(つばくろ)
燕(つばくろ)
山本 周五郎
Lisez 燕(つばくろ) (つばくろ(つばくろ)) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 25 395 caractères · 52 écrans
のだ。それはそれは、と云って庄野はもういちど梶本に会釈した。
「わざわざ京からとはたいへんでしたな」と庄野が云った、「お住居はずっとあちらですか」
「もう二十年ちかくになるかな」と云って梶本は急にくだけた調子になった、「その、――ですか、でしたかはよしにしよう、昔のなかまが集まったんだから、今日だけはおまえおれでやろうじゃないか」
「口ぐせになってしまって」と庄野は扇子を手にしながら苦笑した、「――なにしろ締りのない性分で、あんまり長く勤めすぎましたよ、ええ、佐藤は早く城代になった代りに、終りはきれいにさっと辞職しましたがね」
「あまりにきれいでもないさ」又左衛門は茶を淹れ替えながら云った、「こっちもずるずると六十八まで勤めてしまったからね」
「あと誰と誰が来る」と梶本が訊いた。
「二人だ」と又左衛門が答えた、「一人は新原宗兵衛、もう一人は平作というんだが、これは会ってみなければわからないだろうな」
「平作だって、姓はなんというんだ」
「ただの平作、いま長浜で小さな料理茶屋をやっているんだ」と又左衛門が云った、「もちろん、もとは家中の者だったが、――まあ会えばわかるよ」