Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばくやくのはなかご

爆薬の花籠

海野 十三

Lisez 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 101 908 caractères · 204 écrans

Aozora Bunko

「ああ、房枝さん。あなた、おつかれでしょうねえ」

ニーナ嬢が、いつの間にか階段を下りて、房枝の横に立っていた。房枝は、外に見えるうつくしい花壇にながめ入っていたので、ニーナの近づいたのを知らなかった。

房枝は、しみじみと礼をいった。黒川は、熱は高いが、幸いにも今ぐっすりと、ねこんでいるのだった。

「ああ、そう」

と、ニーナはうなずいて、

「じゃあ、あの花壇のあるところへいってみません? いろいろとうつくしい花や、香のいい花が、たくさんあるのです。あなた、花おきらいですか」

「いいえ、花はだいすきですの」

「ああそう。では、これからいって、あなたの好きな花を剪ってあげましょう。あなた、どんな花、好みますか」

「さあ、好きな花は、たくさんございますわ」

房枝は、黒川がよくねむっているのに安心して、ニーナ嬢とつれだち、花壇へ下りた。全くすばらしい花園だ。小学校の運動場ほどの大きさのなだらかな斜面が、芝生と花でうずめられているのだった。朝陽をあびて花は赤、青、黄、紫の色とりどりのうつくしさで、いたいほど目にしみた。そしてえもいわれぬ香が、そこら中にただよい、まるで天国へ来たような気がするのであった。