Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ろうごくのはんにち

牢獄の半日

葉山 嘉樹

Lisez 牢獄の半日 (ろうごくのはんにち) de 葉山 嘉樹 (はやまよしき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 671 caractères · 16 écrans

Aozora Bunko

――ああ、それから、面会の人が来てますからね。治療が済んだら出て下さい。

僕が黙ったので彼等は去った。

――今日は土曜じゃないか、それにどうして午後面会を許すんだろう。誰が来てるんだろう。二人だけは分ったが、演説をやったのは誰だったろう。それにしても、もう夕食になろうとするのに、何だって今日は面会を許すんだろう。

私は堪らなく待ち遠しくなった。

足は痛みを覚えた。

一舎の方でも盛んに騒いでいる。監獄も始末がつかなくなったんだ。たしかに出さなかったことは監獄の失敗だった。そのために、あんなに騒がれても、どうもよくしないんだ。

やがて医者が来た。

監房の扉を開けた。私は飛び出してやろうかと考えたが止めた。足が工合が悪いんだ。

医者は、私の監房に腰を下した。結えてある手拭を除りながら、

――どうしたんだ。

――傷をしたんだよ。

――そりゃ分ってるさ。だがどうしてやったかと訊いてるんだ。

――君たちが逃げてる間の出来事なんだ。

――逃げた間とは。

――避難したことさ。

――その間にどうしてさ。

――監房が、硝子を俺の足に打っ衝つけたんだよ。

――硝子なんかどうして入れといたんだ。