Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぶっしんいちにょのかがく

物心一如の科学

中谷 宇吉郎

Lisez 物心一如の科学 (ぶっしんいちにょのかがく) de 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 786 caractères · 20 écrans

Aozora Bunko

この頃の一番大きい話題は、原子力である。原子爆弾の出現以来、世界中の人間が、原子力の恐怖病にかかった傾向があった。ところが一方最近になって、原子力の平和利用が賑やかに唱えられて来て、原子力時代というような言葉が、盛んに使われるようになった。

確かに、人類は、今新しい勢力の世界にはいりつつある。今日の文明は、一昔前、たとえば徳川時代などに較べると、まるで様相がちがっている。その一番大きい要素は電気が使えるようになったからである。

電燈や電車はもちろんのこと、ラジオやテレビなど、昔の人の言葉でいえば、千里眼や順風耳が、現実に現われて来た。それ等は全部、電気のはたらきを利用したものであって、電気が無かったら、人間の生活も、ものの考え方も、今日の姿とは、大分違ったものになったであろう。

電気という新しい勢力が発見され、それを人間が自由に駆使出来るようになっただけで、これだけのちがいが出て来たのである。それで新しい原子力という勢力が出て来て、それを人間が自由に使えるようになれば、次の新しい時代が招来されることも、当然と言えよう。

それで原子力が、今のところブームになっていて、毎日の新聞やラジオで、原子力という言葉に接しない日は、一日もないといって、決して過言ではない。