Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

とくしゅぶらくのはんざい

特殊部落の犯罪

豊島 与志雄

Lisez 特殊部落の犯罪 (とくしゅぶらくのはんざい) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 455 caractères · 15 écrans

Aozora Bunko

それから俄に急き込んで、残りの酒を飲んでしまい、のっそり土間に下りてきた。ふらつく足を踏みしめて、外に出てみると、まだ陽が没したばかりのだだ白い明るみだった。

家のすぐ前に、竹藪の下から湧き出る水が、泥深い池を拵えていた。その向う岸に、笹の間から椿の枝が伸び出して、黝ずんだ堅い実を幾つもつけていた。久七は竹の棒を取って来て、其処に屈み込んで息切れを押えながら、椿の実を叩き落した。落ちてくる円いやつが、一寸水に沈んでまたぽかりと浮いた。

いい加減叩き落してから、池の上に浮いてるのを、棒の先でかき寄せようとした。その腰が伸びた拍子によろめいて、ぼちゃりと片足と片手とで池にはまった。ぶくぶくと泡が立つ泥の中にひょいと身を起すと、池は浅くて案外足元が泥の中にしっかりしていた。

かき寄せた椿の実を両手にしゃくい上げて、池の中から匐い出した。足の泥を濁り水でじゃぶじゃぶ洗い落すと、ぶるっと身震いがした。

嬉しくも悲しくもないきょとんとした顔付で、家の中にはいっていった。薄暗い中に、竈の下の燃え残りの火が赤く見えていた。両手の椿の実を上り口に置いて、沢庵を一度に二切れかじりながら、火の方へよろめき寄った。