Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くるいだこ

狂い凧

梅崎 春生

Lisez 狂い凧 (くるいだこ) de 梅崎 春生 (うめざきはるお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 111 430 caractères · 226 écrans

Aozora Bunko

塩分だけが残って、服の背中など真白になる。大陸性気候と言うんでしょうな。経験しないと判らないが、日本の四季のように和やかなもんじゃない。夏冬は烈しいんですよ」

大同で各種兵科の募集があった。城介は加納に相談した。なにしろ二人とも所謂町育ちなので、力仕事には向かない。あまり体力を必要としないのは、衛生兵か縫工兵などである。縫工兵というのは、軍服のほころびを縫ったり、靴の修理をするのが仕事だ。別段経験の有無を問わない。現地でしかるべき教育をしてくれるのである。

「おれは生れつき不器用だからなあ。縫工兵には向かないよ」

城介は言った。

「衛生兵の方がいい。加納。お前も衛生兵の志願をしろや」

そして城介と加納は志望して試験を受け、合格した。他の聯隊からも来たので、二百名ほどが集まった。皆同年兵である。大同の病院で六箇月の修業を受けることになった。修業の内容はほとんどが学科で、体を動かすのは体育訓練のための体操くらいなものである。

「おそらく一番喜んだのは、城介君だったかも知れないですな。彼にとっては初年兵教育がつら過ぎたからね」

加納はわらった。しかし直ぐに笑いを止めた。