Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
くるいだこ
狂い凧
梅崎 春生
Lisez 狂い凧 (くるいだこ) de 梅崎 春生 (うめざきはるお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 111 430 caractères · 226 écrans
(このまま逃げようか。それとも戻ってたすけようか)
しかし反射的に、城介は現場にかけ戻った。逃げるのがこわかったのか。これが見捨てて置けるかという正義感だったのか。婆さんはうつぶせになり、地べたをかきむしってうなっている。城介が抱き起した時、その溝板の家のおかみさんが、不審そうな表情でぬっと顔を出した。城介は早口で言った。
「この婆さんが怪我をしたらしい。よろしく頼みます」
そして彼は婆さんをまた地面に戻し、学校の方に走った。結果としては、これが一番まずかったのである。わざわざ城介が戻らないでも、誰かが婆さんを見付けて、介抱しただろう。すると城介のやったことは、自分の顔をおかみさんに見せるために、かけ戻ったようなものであった。
あとで判ったことだが、婆さんの転んだ怪我は大したものでなかった。ただそのショックのために彼女は発熱して、十日間余り寝込んだ。
うどん屋のおやじは激怒して、学校当局にどなり込んだ。全校生徒の首実検をさせろという要求である。校長も弱ったらしい。首実検で新聞だねになってはたいへんだ。校長の進退にも関係して来るから、いろいろ協議の結果、