Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねことしょうぞうとふたりのおんな

猫と庄造と二人のおんな

谷崎 潤一郎

Lisez 猫と庄造と二人のおんな (ねことしょうぞうとふたりのおんな) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 68 020 caractères · 131 écrans

Aozora Bunko

ぜんたい店の商売などは母親に任して置いて、兎に角男一匹が何かしら職を求めたらよいのに、国道筋でカフェエを始めたいからと伯父に出資を申し込んで、意見されたことがあった外には、猫を可愛がることと、球を撞くことと、盆栽をいじくることと、安カフェエの女をからかいに行くことぐらいより、何の仕事も思い付かない。そうして今から足かけ四年前、二十六の歳に畳屋の塚本を仲人に立てて、山蘆屋の或る邸に奉公していた品子を嫁に貰ったのだが、その時分から商売の方がいよいよ上ったりになって、毎月の遣り繰りに骨が折れて来た。親の代から蘆屋に住んでいるお蔭で、長年の顔があるところから、暫くは無理が利いたけれども、坪十五銭の地代が二年近くも滞って、百二三十円にもなっているのは、どうにも返済の見込みが立たない。で、もう庄造をアテにしないことにきめた品子は、仕立物などを頼まれたりして暮らしの補いをつけていたばかりか、折角お給金を溜めて一通り拵えて来た荷物にさえ手をつけて、僅かの間に減らしてしまった。そんな訳だから、今更その嫁を追い出そうと云うのは無慈悲な話で、近所の同情が彼女の方へ集まったのも当然であるが、おりんにしてみれば、背に腹は換えられなかったし、子種のないと云うことが難癖をつけるのに都合が好かった。