Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lisez 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 230 599 caractères · 458 écrans

Aozora Bunko

それは、お客で中断されたというばかりでなく、むずかしくて、今よみかえし、やっぱりこういうテーマというものは何と捉えがたく、云いあらわすにむずかしいだろうと感歎いたします。

夢が本当のようにまざまざとそこに坐っていらっしゃる絣の膝だの、そのわきに仰向いて高く二つの手をのばして、重い頭をその手の間に感じ、響きのような訴えを心に感じているままさめて行って、そうでない朝の中に出てゆく心持は、何と独特でしょう。

あなたにもおそらくは、こういう明方の訪れることもあるでしょうねえ。昔の歌よみは夢の通い路というような表現をもっていたけれど、それはそんな限られた幅の上でのゆきかいではないと思えるのよ。そんなことみんなかきたくて、書きかけて、どうも下手にしかかけなくて。

余韻の中にゆられていて、ひるから迄も私はいつもの心もちでなくて、涙がこぼれるようなのに、書けないの、可笑しいでしょう? こういう情緒を表現する方法はつまりは二つしかないものなのね。一つは極めてリアルに決して体にわるいことのぞんでいるのではないわ、ただただ、と願っているその心の叫びのあらわれのまま描くか、さもなければ、抒情小曲として表現するしかないのね。