Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こはくのパイプ

琥珀のパイプ

甲賀 三郎

Lisez 琥珀のパイプ (こはくのパイプ) de 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 109 caractères · 37 écrans

Aozora Bunko

しかし兎に角、現に賍品を懐にしていたのであるから、拘留処分に附せられる事となり、留置場に下げられた。

所が又々一事件が起った。夜半の一時頃、留置場の番人が見廻りの際、特に奇怪なる青年として充分注意する様に云い渡されていたので、注意すると、驚くべし、岩見はいつの間にか留置場から姿を消していた。

警視庁は大騒ぎとなった。重大犯人を逃がしてはと直ちに非常線が張られた。然しその儘其夜は明けた。そうして午前十時頃彼岩見は彼の下宿で難なく捕えられた。

刑事は無駄とは思いながらも彼の下宿に張り込んでいると、十時頃彼はボンヤリした顔をしながら帰って来たのであった。

彼の答弁は又々係官の意表に出たものであった。十一時近く、巡査が留置場に来て、一寸来いと云って連れ出し、嫌疑が晴れたから放免すると云って外へ出してくれた。夜も更けた事ではあるし、幸い懐に金もあり、且はあまりの馬鹿々々しさに、一騒ぎ騒ごうと思って、彼はそのまゝ電車に乗って品川に至り、某楼に登って、今朝方帰って来たのだと云う。

「一体あなた方は」彼は不足そうに云った。「私を逃がしたり、捕えたり、全で私を玩具になさるじゃありませんか」