Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しょうじょうるてん

生々流転

岡本 かの子

Lisez 生々流転 (しょうじょうるてん) de 岡本 かの子 (おかもとかのこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 297 521 caractères · 586 écrans

Aozora Bunko

お艶はわたしを花柳街の芸人としては負傷の少ない方と思って喜んでいた。それを今度は、わたしに商売女による陥ち込みがあったと取ったのでお艶の打撃は酷かったのだ。

一年ほどの間お艶は精神を壊してたゞ死に度い死に度いとばかり言っていた。事実死に兼ねまじき所作もあったがお艶は最後のところで思い止まった。わたしたちの間に一人の娘の子が生れていた。この子は十二のときに歿くなったが、お艶が遂に死を果さなかったのはこの娘のためと、当時親師匠のために自分まで名誉餓鬼だったわたしの世間態を憚って呉れたからだった。かの女をもし貞女の妻として育てたなら、また完璧に近い貞女ができたかも知れない。かの女をそうさせなかったのは相手の男の性格の為か職業的環境によるか、とにかくわたくしにも責任がないことはあるまい。次いで二年ほどの間はかの女は強力な薬を用いながらしかし徐々に恢復して来た。

わたしは今まで来た生涯のうちでお艶のために首の座に直った気持をさせられた事は数え切れぬほどである。だがあの三年間ほどあす知れない命と思い続けた日々はなかった。わたしはお艶をこうした原因がわたしに在るのを深く悔いている。