Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

せいしまんじどもえ

生死卍巴

国枝 史郎

Lisez 生死卍巴 (せいしまんじどもえ) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 91 598 caractères · 182 écrans

Aozora Bunko

であった。

進み進んで四挺の駕籠が、曠野から姿を消した時、白河戸郷の盆地の上の、丘の一所へ現われた。

そこから姿の消えた時には、盆地の坂を下っていた。

が、そうして四挺の駕籠が、白河戸郷へ到着するや、幾つかの事件が行なわれた。

衆を集める鐘の音が、回教寺院めいた建物から響くと、耕地からも往来からも家々からも、居酒屋からも、花園からも、大人や子供や男や女が、一度に鬨を上げて集まって来て、四挺の駕籠を取り巻いてしまった。

「誰だ誰だ! 何者だ!」

「神域へ無断で入って来た! 追い払ってしまえ! 虐殺してしまえ!」

「とにかく将監様へお知らせしろ!」

「どんな奴が駕籠に乗っているのだ! 駕籠の戸をあけて引きずり出せ!」

郷民達が声々に喚いた。

と、その時一人の老人が、幾人かの郷民に囲繞されて、四挺の駕籠の方へ近寄って来たが、

「拙者は白河戸将監でござる。白河戸郷の長でござる。何用あって参られたか?」

こう四挺の駕籠に向かって云った。

と、その声に応じて一挺の駕籠から、一ツ橋慶正卿が悠々と現われ、もう一挺の駕籠から碩寿翁が現われ、もう二挺の駕籠から老人と美女――他ならぬ刑部老人と、巫女の千賀子とが現われた。