Classiques japonais avec furigana
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Lisez 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) de 田山 花袋 (たやまかたい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 156 097 caractères · 312 écrans
五十七
医師はある日やって来て、あわてて言った。「どうも永久的衰弱ですからなア」こう言ってすぐ言葉を続けて、「あまり無理をしてはいけません。第一、少しよくなっても、一里半も学校に通ってはいけません。一年ぐらい海岸にでも行っているといいですがな」
それから葡萄酒を飲用することを勧めた。
五十七
医師の言葉を書いて、ぜひ九月の学期までに近い所に転任したいが、君に一任してよきや、みずから運動すべきやと郁治のもとに書いてやると、折りかえして返事が来て、視学に直接に手紙をやれ、羽生の校長にも聞いてみろ、自分もそのうち出かけて運動してやると書いてあった。
だんだん秋風が立ち始めた。大家で飼っておいたくさひばりが夕暮れになるといつもいい声を立てて鳴いた。床柱の薔薇の一輪し、それよりも簀戸をすかして見える朝顔の花が友禅染めのように美しかった。
一日、午後四時ごろの暑い日影を受けて、例の街道を弥勒に行く車があった。それには清三が乗っていた。月の俸給を受け取るためにわざわざ出かけて来たのであった。学校はがらんとして、小使もいなかった。関さんも、昨日浦和に行ったとて不在であった。