Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いなかきょうし

田舎教師 他一編

田山 花袋

Lisez 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) de 田山 花袋 (たやまかたい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 156 097 caractères · 312 écrans

Aozora Bunko

郵便集配人がズックの行嚢をかついではいって来る。

小畑は郡役所に勤めている官吏の子息、小島は町で有名な大きな呉服屋の子息、桜井は行田の藩士で明治の初年にこの地に地所を買って移って来た金持ちの子息、そのほか造酒屋、米屋、紙屋、裁判所の判事などの子息たちに同窓の友がいくらもあった。そしてそれがたいていは小学校からのなじみなので、行田の友だちの群れよりもいっそうしたしいところがある。小畑の家は停車場の敷地に隣っていて、そこからは有名な熊谷堤の花が見える。桜井の家は蓮正寺の近所で、お詣りの鰐口の音が終日聞こえる。清三は熊谷に行くと、きっとこの二人を訪問した。どちらの家でも家の人々とも懇意になって、わがままも言えば気のおけない言葉もつかう。食事時分には黙っていても膳を出してくれるし、夜遅くなれば友だちといっしょに一つ蒲団にくるまって寝た。

「どうした、いやにしょげてるじゃないか」

「どうかしたか」

「まだ老い込むには早いぜ!」

「少しは何か調べたか」

「なんだか顔色が悪いぜ!」

熊谷にくると、こうした活気ある言葉をあっちこっちから浴びせかけられる。いきいきした友だちの顔色には中学校時代の面影がまだ残っていて、硝子窓の下や運動場や湯呑場などで話し合った符※や言葉がたえず出る。