Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぎわく
疑惑
江戸川 乱歩
Lisez 疑惑 (ぎわく) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 308 caractères · 37 écrans
「だって、一人でくよくよしてたってつまらないよ。話して見給え、僕にだってまたいい智慧がないとも限らない」
「話せといっても、話せるような事柄じゃない。家中の者が、お互同志疑いあっているのだ。四人の者が一つ家にいて、口もきかないで、にらみあっているのだ。そして、たまに口をきけば、刑事か、裁判官のように、相手の秘密を、さぐり出そう、としているのだ。それが、みんな血を分けた肉親同志なんだ。そして、その内のだれか一人が、人殺し――親殺しか、夫殺し――なんだ」
「それはひどい。そんな馬鹿なことがあるものじゃない。きっと君はどうかしているんだ。神経衰弱の妄想かも知れない」
「イイヤ、決して妄想じゃない、そうであって呉れると助かるのだが」
「…………」
「君が信じないのは無理もない。こんな地獄が、この世にあろうとは、たれにしたって想像も出来ないことだからな。おれ自身も、何だか悪夢にうなされているような気がする。このおれが、親殺しの嫌疑で、刑事に尾行されるなんて。……シッ、うしろを向いちゃいけない。すぐそこにいるんだ。この二三日、おれが外に出れば、きっとあとをつけている」