Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぎわく

疑惑

江戸川 乱歩

Lisez 疑惑 (ぎわく) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 308 caractères · 37 écrans

Aozora Bunko

世にも馬鹿馬鹿しい事柄を、さも仔細らしく、やかましい学説入りで説明するんだからな、そんな君、人殺しを胴忘れするなんて、間抜けた話が、どこの世界にあるものか。ハハハハハハ。しっかりしろ。君は実際、少しどうかしているぜ」

「まあまて、話をしまい迄聞いてから何とでもいうがいい。おれは決して君の所へ冗談をいいに来たのではない。ところで、猫の鳴声を聞いておれが思出したというのは、あの晩に、同じ様に猫が騒いだ時、すぐ屋根の向うにある松の木に飛びつかなかったか、きっと飛びついたに相違ない、そういえば、何だがバサッという音を聞いた様にも思う、ということだった……」

「いよいよ変だなあ。猫が松の木に飛びついたのが、死因の本筋とどんな関係があるんだい。どうも僕は心配だよ。君の正気がさ……」

「松の木というのは、君も知っているだろう。おれの家の目印になるような、あの馬鹿に背の高い大樹なんだ。そして、その根許の所に親父の腰かけていた、切石がおいてあるのだ。……こういえば、大概君にも、話の筋が分っただろう……つまり、その松の木に猫が飛びついた拍子に、偶然枝の上にのっかっていたあるものにふれて、それが親父の頭の上へ落ちたのではないかということだ」