Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しろいあさ
白い朝
豊島 与志雄
Lisez 白い朝 (しろいあさ) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 920 caractères · 35 écrans
いろいろなことで、探索やら勧誘やらに、今日、両派の人がそれぞれやってくる筈なんです。
「どっちが先に来るか、それが重大なんだよ。」とチビは云いました。
「どっちが先だっていいじゃないか。おじさんはいないよ。」と正夫は云いました。
「知ってるよ。だが、先に来た方に、おじさんはきっと味方するよ。」
ばかげたことで、チビらしい考え方です。けれど、必ずそうだとチビは断言します。先に来た方に味方する……そこには何か秘密な匂いがあります。「おじさんはそういう人だよ、」とだけチビは云いましたが、そうすると、芝田さんはチビの暗示でも受けてるのでしょうか。
正夫がなお尋ねようとすると、「あ、いけない、」とチビは頭をひっこめて、逃げていきました。駒井さんが戻って来たのです。
駒井さんは、ちょっと元気づいてるようです。頬にも赤みがさしています。
「一人で、退屈だったでしょう。今来たひと、金子さんのお母さんですよ。金子さんを、ご存じですか。」
正夫はそんな人を知りません。
「お話をきいてみると、感心なかたですよ。」
金子というのは、今年、大学の法科を出た青年です。時々芝田さんのところへも来たことがあり、就職の世話をたのんであったのです。