Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しろくれない
白くれない
夢野 久作
Lisez 白くれない (しろくれない) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 24 846 caractères · 50 écrans
残怨白紅花盛
余多人切支丹寺
「ふうん読めんなあ。これあ……まるで暗号じゃないかこれあ」
私は苦笑した。二尺三寸ばかりの刀の中心に彫った文字を庭先の夕明りに透かしてみた。
「銘は別に無いようだがこの文句は銘の代りでもなさそうだ。といって詩でもなし、和歌でもなし、漢文でもないし万葉仮名でもないようだ。何だい……これあ……」
「へえ。それはこう読みますんだそうで……残る怨み、白くれないの花ざかり、あまたの人を切支丹寺……とナ……」
私はビックリしてそう云う古道具屋の顔を見た。狭心症にかかっているせいか、一寸した好奇心でも胸がドキドキして来そうなので、便々たる夏肥りの腹を撫でまわして押鎮めた。
幇間上りの道具屋。瘠せっこちの貫七爺は済まし返って右手を頭の上に差上げた。支那扇をパラリと開いて中禿のマン中あたりを煽ぎ初めた。私はその顔を見い見い裸刀身を無造作に古鞘に納めた。
「大変な学者が出て来たぞ……これあ。イヤ名探偵かも知れんのうお前は……」
「ヘエ。飛んでもない。それにはチットばかり仔細が御座いますんで……ヘエ。実はこの間、旦那様からどこか涼しい処に別荘地はないかと、お話が御座いましたので……」