Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しろくれない

白くれない

夢野 久作

Lisez 白くれない (しろくれない) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 24 846 caractères · 50 écrans

Aozora Bunko

こは人に知らせじと思ひし、わが人斬りの噂、次第に高まり来りて、いつしか長崎奉行、水尾甲斐守の耳に入りしと覚しく、与力、手先のわれを見送る眼付き尋常ならざるに心付き、人知れず身を晦まさむ時の用意に備へたるものにぞありける。

去る程に其の春の末つ方の事なりけり。何の故にかありけむ。此の長崎にて切支丹の御検分ことのほか厳しくなり、丸山の妓楼の花魁衆にまで御奉行、水尾様御工夫の踏絵の御調べあるべしとなり。当日の模様、物珍らしきまゝに、われも竹矢来の外の群集に打ちまじりて見物するに、今しも丸山一の大家、初花楼の太夫職にして、初花といふ今年十六の全盛なる少女が、厳めしき検視の役人の前にて踏絵を踏む処なりとて人々、息も吐きあへず見守り居る体なり。

初花太夫は全盛の花魁姿。金襴、刺繍の帯、裲襠、眼も眩ゆく、白く小さき素足痛々しげに荒莚を踏みて、真鍮の木履に似たる踏絵の一列に近付き来りしが、小さき唇をそと噛みしめて其の前に立佇まり、四方より輝やき集まる人々の眼を見まはし、恐ろし気に身を震はして心を取直し居る体なり。

傍の下役人左右より棒を構へ、声を揃へて大喝一声、