Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

えいきょ

盈虚

中島 敦

Lisez 盈虚 (えいきょ) de Nakajima Atsushi (中島 敦) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 655 caractères · 16 écrans

Aozora Bunko

君の前にして裘を脱ぎ、剣を釈かずして食う。罪三つ。

それだけで丁度三件。太子は未だ我を殺すことは出来ぬ、と、必死にもがきながら良夫が叫ぶ。

いや、まだある。忘れるなよ。先夜、汝は主君に何を言上したか? 君侯父子を離間しようとする佞臣奴!

良夫の顔色がさっと紙の様に白くなる。

之で汝の罪は四つだ。という言葉も終らぬ中に、良夫の頸はがっくり前に落ち、黒地に金で猛虎を刺繍した大緞帳に鮮血がさっと迸る。

荘公は真蒼な顔をした儘、黙って息子のすることを見ていた。

晋の趙簡子の所から荘公に使が来た。衛侯亡命の砌、及ばず乍ら御援け申した所、帰国後一向に御挨拶が無い。御自身に差支えがあるなら、せめて太子なりと遣わされて、晋侯に一応の御挨拶がありたい、という口上である。かなり威猛高な此の文言に、荘公は又しても己の過去の惨めさを思出し、少からず自尊心を害した。国内に未だ紛争が絶えぬ故、今暫く猶予され度い、と、取敢えず使を以て言わせたが、其の使者と入れ違いに衛の太子からの密使が晋に届いた。父衛侯の返辞は単なる遁辞で、実は、以前厄介になった晋国が煙たさ故の・故意の延引なのだから、欺されぬように、との使である。