Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まゆかくしのれい
眉かくしの霊
泉 鏡花
Lisez 眉かくしの霊 (まゆかくしのれい) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 26 284 caractères · 51 écrans
「ありがたい、……実にありがたい。」
境は、その女中に馴れない手つきの、それも嬉しい……酌をしてもらいながら、熊に乗って、仙人の御馳走になるように、慇懃に礼を言った。
「これは大した御馳走ですな。……実にありがたい……全く礼を言いたいなあ。」
心底のことである。はぐらかすとは様子にも見えないから、若い女中もかけ引きなしに、
「旦那さん、お気に入りまして嬉しゅうございますわ。さあ、もうお一つ。」
「頂戴しよう。なお重ねて頂戴しよう。――時に姐さん、この上のお願いだがね、……どうだろう、この鶫を別に貰って、ここへ鍋に掛けて、煮ながら食べるというわけには行くまいか。――鶫はまだいくらもあるかい。」
「ええ、笊に三杯もございます。まだ台所の柱にも束にしてかかっております。」
「そいつは豪気だ。――少し余分に貰いたい、ここで煮るように……いいかい。」
「はい、そう申します。」
「ついでにお銚子を。火がいいから傍へ置くだけでも冷めはしない。……通いが遠くって気の毒だ。三本ばかり一時に持っておいで。……どうだい。岩見重太郎が註文をするようだろう。」
「おほほ。」
今朝、松本で、顔を洗った水瓶の水とともに、胸が氷に鎖されたから、何の考えもつかなかった。