Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まひるのおばけ
真昼のお化け
小川 未明
Lisez 真昼のお化け (まひるのおばけ) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 7 904 caractères · 16 écrans
先のが、かぶとむし、つぎは、さいかち、そのつぎは、えび、そのつぎが、ボーオ、ボーオと鳴くおたま、……光一の目には、みんな虫になって見えたのであります。
もう、両側の店には、燈火がついて、大空は、紫水晶のように暗くなっていました。
光一は、かね子さんに、昼間見たおたまの話をすると、
「そんな、おたまなんかないわ。」と、かね子さんは、すげなくいいました。
「あの、おじいさんから、おたまを買っていたらなあ。」と、光一は、残念でなりません。
「かね子さんさえ信じないのだから、きょうのことを勇ちゃんに話したら、勇ちゃんも、きっと、そんなおたまはないというだろう。そして、光ちゃんは、またみょうな夢を見たといって笑うだろう……。」
そう考えると、光一は、頼りなく、さびしかったのでした。そして、この世の中には、自分にだけ信じられて、他の人には、どうしてもわからない、不思議なことがあるものだということを、彼は、しみじみと感じたのでありました。