Classiques japonais avec furigana
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たんぺんしょうせつはなぜふしんか
短篇小説は何故不振か
佐藤 春夫
Lisez 短篇小説は何故不振か (たんぺんしょうせつはなぜふしんか) de 佐藤 春夫 (さとうはるお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 1 960 caractères · 4 écrans
それぞれにみなそれらの中間にあるためにどの中間小説なのだかは知らないが在来の短篇と比較してみてすぐ目につく違ったところは短篇よりは大分長いことで中篇小説に近く、また短篇ではその長さ(いや、その短さ)のために、話の筋は必ずしも必要ではなく、ほんの一情景又は一性格の描写だけでも作品は成立するが、中間小説(或は中篇小説)となると、その長さを持ちこたえるためにはどうしても筋がなくては無理である。
もしそれ風俗小説と称するもので中間小説仕立てになると、何のことは無い、その小説の筋はつまりは世間話になるわけである。この種の愛読者は決して文学を読んでいるのではなく世間話を楽しみにしているだけなのである。
短篇小説になるとその長さの制約上、決して世間話は書けない。誤ってそれを書けばほんの筋書きに終るだろう。同じく世相を描き風俗を写しても短篇では世間話は作品の背後にかくされて、その表面に出ているものは他のすべての種類の短篇小説と同じく常に一種の詩情の表現が目的となっている。短篇小説とは所詮人間の内面的、外面的両方面の日常生活のなかに片鱗を示した詩情を把握した散文芸術だ、と定義しても間違いではあるまい。