Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ガラスをやぶるもの
硝子を破る者
中谷 宇吉郎
Lisez 硝子を破る者 (ガラスをやぶるもの) de 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 6 761 caractères · 14 écrans
慌てて、人を苫小牧に派遣して調べてもらったが、終戦時のあの騒ぎでは調べようにも手掛りがないという心細い話である。これが沖縄でのことなら話も分るが、同じ敗けたと言っても、進駐軍が来るまでにはまだ二カ月もある頃の話である。
ベルトがなくては、低温研究所の機能が止ってしまう。小樽札幌とあらゆる手を廻して品物を手に入れようとしたが、駄目である。正規の手続きも勿論採ったが、現物が配給になるのは何時のことか分らない。結局配給店の某氏の特別の厚意で、一時ある方面の品を融通してもらって、やっと片が附いたが、それまでに行くには、散々骨を折って四カ月近くもかかってしまった。再建日本の重要な任務の一半は、科学者に負わされているそうである。そしてその任務というのが、盗まれたベルトの代品を探すことであるというのは、如何にも悲しい現実である。
この頃会う人ごとに、よくニセコの研究はもう出来なくなったのでしょう、惜しいことですねと同情される。「何分電気のコードから、蒲団の皮まで盗られたので、どうにもなりません。畳は表の蓙だけ切り取って行きましたよ」と言うと、皆が怪訝な顔をする。