Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

そぼ

祖母

楠山 正雄

Lisez 祖母 (そぼ) de 楠山 正雄 (くすやままさお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 258 caractères · 7 écrans

Aozora Bunko

」

「ああ。」

いつもになく一雄が食べたそうな様子をしているので、おばあさんはどんなに喜んだでしょう。

その日の夕方(ゆうがた)、一雄が茶の間の隅(すみ)っこで、いつまでかかってもほんとうに出来ない積木細工(つみきざいく)のお家(うち)を建てたり、こわしたりしている間(ま)に、おばあさんはせっせと玉子焼のしたくにかかっていました。

明りがついて、お膳が出ると新調の可愛(かあい)らしい玉子焼のお鍋が、一雄の小さなお膳の上にのっていました。

「ほら、あけてごらん、それはおいしそうに出来たから。」

一雄が瀬戸物の蓋(ふた)をあけると、ぷんとやわらかな少し焦げくさい、旨そうな匂(にお)いが立ちました。

「まだあついかしら。」

こういいながら、めずらしくにっこりして、一雄は玉子焼の中に箸を突ッ込みました。

おばあさんもにこにこしながら、

「ああ、ゆっくり、たんとおあがりよ。」といいました。

でも一口(ひとくち)、玉子焼を口に頬(ほお)ばると、一雄は急にいやな顔をして、すぐはき出してしまいました。

「ああ、臭い、僕いやだこれ、お酒くさいから。」

一雄は泣き出しそうな顔をしていました。