Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かんだかいわい
神田界隈
楠山 正雄
Lisez 神田界隈 (かんだかいわい) de 楠山 正雄 (くすやままさお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 100 caractères · 10 écrans
二
「三銭均一」は、その時分はじめて開通した市内「三電」(東鉄・街鉄・外濠線)の均一乗車賃であり、お登和さんが村井弦斎作る『食道楽』の女主人公にちなむことを記憶する人は少なかろう。一品三銭均一で果してやっていたか、それはおぼえていないが、あの頃、「食道楽」の看板をかかげた飲食店が、お登和亭一軒だけではなかったのは、弦斎も売り込んだものであった。
二
町幅も狭く家並も低かった代り、夜も、むろんくらべものにならず暗かったわりに、町は今よりはかえって賑やかで、動いてもいたようにおもわれる。大衆娯楽の※(「酉+慍のつくり」、第3水準1-92-88)醸地というと、今では浅草か新宿であるが、明治三十年代は、浅草か神田かというところであった。女学生が少なく、一体に若い女性がそう外あるきをしなかった時代に、娘義太夫は、今日のレヴィウとカフェーと、その上に映画館までの役目を一手に兼ねていたともいえよう。本郷の若竹、吾妻橋の東橋亭、日本橋の宮松、両国の新柳亭、京橋のつる仙、芝の琴平というように、市内いたるところに、娘義太夫で繁昌した寄席の多かった中に、小川町の小川亭が、京子、小土佐の全盛時代から、昇之助姉妹が三年間ここに籠城して、ほとんど連夜の満員をつづけた時代まで、十数年これ一本で通してきて、神田は自然これが中心であるらしくみえ