Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しほんたいへいき

私本太平記(三)

吉川 英治

Lisez 私本太平記(三) (しほんたいへいき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 222 108 caractères · 446 écrans

Aozora Bunko

備前佐々木党は、平家のころ、藤戸ノ渡しで軍功をあげた盛綱いらいの子孫であり、近江の佐々木道誉とは、宗家と庶流の関係もあるのみならず、この地方では幕府方の大勢力でもあるからだった。

宮方か。幕府方か。

この地方にもその向背ふたつの底流は変りなかった。とくに山陽道でも備前、備中の郷士には、いつ火を噴くかしれないような活火山が厳存している。

大覚ノ宮と、

守護の松田一族。

宮方の主峰は、この二つと観ていいが、さかのぼれば、承久ノ乱に宮方へついて、いらいうだつのあがらぬ落ち目におちた不遇な武士や、蒙古襲来のさい、人的や経済的にもさんざんな消耗に疲弊したあげく、なんの恩賞もうけず、逆に、鎌倉幕府でうけのいい大名が受領にあずかって、この地方でもぐんぐん勢力を張って来るなどの結果から、漸次、領土をせばめられて、肩身をかがめているしかなかった不平武族が、「時こそ」と、笠置、赤坂の一挙に、その鬱屈をふるい起たせたものが、どれほどかかずしれない。

高徳もその一人だ。

備後ノ三郎とも呼ばれ、かつては備後守でもあった古い家柄だが、その備後の所領も、備前児島郡の本拠も、いまは失われて、彼の家のものではない。