Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しほんたいへいき

私本太平記

吉川 英治

Lisez 私本太平記 (しほんたいへいき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 116 638 caractères · 233 écrans

Aozora Bunko

毒の爛漫

師直の肉親、師泰などというのもいる。

毒の爛漫

強いか強くないかだけが長いこと人間を評価してきた。乱世の出世番付はそれを今日に結果して来ている。だから新幕府下の権勢家でも、かいもく無学なのが少なくなかった。山名時氏などは目に一丁字もなかったという。そうした中では、師直は、何しろ群を抜いていた。

彼は、将軍家執事職として恥かしくないほどな学識をもっている。公卿との交渉にもひけめはとらない。その風貌にも似ず筆蹟は美しい。歌もよく詠む。彼の作歌は「風雅和歌集」にまで選ばれている。

だが、弟の高ノ師泰となると、だいぶ品がちがう。

これも当世流行の婆娑羅型の人物のひとりではあるが、師直の婆娑羅、道誉の婆娑羅、個性さまざまな婆娑羅ぶりの中で、師泰ときては、ひどく単純な――いわば伝統無視の露骨な快楽主義者といったような男だった。

一、二の例でいえば。

前ノ宰相菅原在登の山荘が東山の好位置にあった。

「下屋敷にいい。あの家を接収しろ」

まもなく、一片の通達が菅原家へとどいたのみで、はや土木の工が始められていた。

在登は大いに怨んだ。園内には道真いらいの菅原家代々の墓所がある。