Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いのうはりまのかみ
稲生播磨守
林 不忘
Lisez 稲生播磨守 (いのうはりまのかみ) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 172 caractères · 29 écrans
殿をお憎み申し上げるなどとは、もっての外だ。
森 しかし、人倫の大道に反く以上、殿といえども、そのままには――。
郁之進 いやいや! 滅相な! 殿の一言一行こそは、善悪を超えて、そのまま人倫の大道と申すべきだ。もう言うな。加世がお側へ召されて、もう十日になる。お気に入るように勤めていてくれればよいが――。
森 (じっと相手の表情を注視して)聞くところによれば、お加世どのは君を慕って、泣いてばかりおるということだ。
郁之進 なんという不届きな! おれはそれを聞くと、加代の心得違いが情なくて、涙が出る。なみだが出る。(と泣く)
森 さあ、起てるか。
郁之進 池田の怒るのが、おれにはすこしもわからん。彼男は、とんでもない邪悪な考えに取り憑かれておる。うん、立てるとも。
森 (植込みの奥を見こんで)おう、もうお歌の会がはじまりそうだ。さ、行こう。
郁之進 おれはこの衣紋の崩れを直してから行く。貴公、構わず先に行ってくれ。
森 そうか。では、待っているぞ。(去る)
郁之進 (そのうしろ姿をじっと見送って、独り言)池田といい、森と言い、揃いもそろっておれを疑っておる。ああ情ない。