Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くうしゅうそうそうきょく

空襲葬送曲

海野 十三

Lisez 空襲葬送曲 (くうしゅうそうそうきょく) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 95 012 caractères · 189 écrans

Aozora Bunko

お父さん使って下さい。顔にあてるのはこうするのです」

一座が呆然としている裡に、弦三は大得意で立ちあがった。

「いや、もう沢山、もう沢山」長造は、そのお面みたいなものを、弦三が本気で被せそうな様子を見てとって、尻込みしたのだった。「わしはもういいから、素六にでも呉れてやれ、あいつ、野球のマスクが欲しいってねだっていたようだから丁度いい」

「野球のマスクと違いますよ、お父さん」弦三は躍起になって抗弁したのだった。「いまに日本が外国と戦争するようになるとこの瓦斯マスクが、是非必要になるんです。東京市なんか、敵国の爆撃機が飛んできて、たった五噸の爆弾を墜せば、それでもう、大震災のときのような焼土になるんです。そのとき敵の飛行機は、きっと毒瓦斯を投げつけてゆきます。この瓦斯マスクの無い人は、非常に危険です。お父さんは、家で一番大事な人だから第一番に、これを作ってあげたんですよ」

「うん、その志は有難い」と長造は一つペコンと頭を下げたが、それは申訳に過ぎないようだった。「だが、この東京市に敵国の飛行機なんて、飛んで来やしないよ。心配しなさんな」

「そんなことありませんよ。