Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くうしゅうそうそうきょく

空襲葬送曲

海野 十三

Lisez 空襲葬送曲 (くうしゅうそうそうきょく) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 95 012 caractères · 189 écrans

Aozora Bunko

「高射砲で、下から射ったら、どう」

「駄目だ。ウンと高く飛んでいるから、中々届かない」

「じゃ、上から逆落しかなんかで、バラバラと撃っちまえば、いいじゃないの」

「そこにぬかりが、あるものか。あっちには、有力な戦闘機が飛行船の上に飛んでいて、近づく飛行機を射落してしまう」

「まア、くやしい。それじゃ、敵の飛行船をみすみす通してしまうことになるじゃありませんか」

「だから、東京市民は注意をしろ、とサ」

「オーさんは、いやに、米国空軍の肩を持つのネ。怪しいわ」

「おいおい、人聞きの悪いことを云うなよ。これでも、愛国者だよ」

「どうだか判りゃしない。あたし、明日になったら、お別れするわ」

「じょ冗談、云うな。折角、この機会に、世帯を持ったのじゃないか」

「世帯って、なにが世帯さア。こんな、焼トタンの急造バラックにさ。欠けた茶碗が二つに、半分割れた土釜が一つ、たったそれっきり、あんたも、あたしも、着たきりじゃないの」

「まだ有るぞ。ほらラジオ受信機」

「……」

「半焼けの米櫃、焼け米、そこらを掘ると、焼け卵子が出てくる筈だ。みんなこの際、立派な食料品だ」

「そりゃ、お別れしたくはないのよ、本当は。