Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くうしゅうそうそうきょく

空襲葬送曲

海野 十三

Lisez 空襲葬送曲 (くうしゅうそうそうきょく) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 95 012 caractères · 189 écrans

Aozora Bunko

「君が働いている避難所へなら、何十人でも何百人でも、爺さん婆さんを拾ってゆくよ」

「そして、日本が戦争に勝って、そのとき幸運にも、あたし達が生きていたら……」

「生きていたら……」

「そのときは、大威張りで、あんたの所へ行くわ」

「ふうーん」

「あんた、約束して呉れる?」

「条件がいいから、約束すらァ」

「まア、いやな人ね」

暗闇の中の男女の声は、パタリとしなくなった。

暗闇の千葉街道を、驀地に、疾走しているのは、世田ヶ谷の自動車大隊だった。囂々たる轍の響は並木をゆすり、ヘッド・ライトの前に、濛々たる土煙をあげていた。

「もう七時を廻ったぞ、山中中尉」

そういったのは、先導車の中に、夜光時計の文字盤を探っている将校の一人だった。

「那須大尉どのは、この車で、先行されますか」隣りにいた将校が、尋ねた。

「先行したいのは、山々だが、本隊との連絡が、つかなくなるのを恐れる」

「なにしろ、電灯器具材料を積んでいますから、四十哩以上の速度を出すと、壊れてしまう虞れが、あるのです」

「兎に角、弱ったね。すこし準備が、遅すぎたようだ」

「ですが、目的地の市川へは、八時までには充分着きますから、アクロン号の襲来するのが、十二時として、四時間たっぷりはございますですが」