Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くうしゅうそうそうきょく

空襲葬送曲

海野 十三

Lisez 空襲葬送曲 (くうしゅうそうそうきょく) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 95 012 caractères · 189 écrans

Aozora Bunko

波二さんも、気をつけてネ……」

少年は、高いところに点いている電灯の電球を、ねじって消すために、長い竿竹の尖端を、五つほどに割って、繃帯で止めてある長道具を担ぐと、急いで駈け出していった。

「あれは、何処の子だい」長造が訊いた。

「あれは、ほら」お妻は首をふって思い出そうと努力した。「亀さんちの、区役所の用務員さんで、そうそう、浅川亀之助という名前だった、あの亀さんの末ッ子ですよ」

「おォ、おォ、亀之助ンとこの子供かい。どうりで見覚えがあると思った。暫く見ないうちに大きくなったもんだネ」

「あの惣領息子が、岸一さんといって、社会局の事務員をしていたのが、いまの話では、立川飛行聯隊へ召集されたんですって」

「ふン、ふン、岸ちゃんてのは知っているよ。よく妹なんか連れて、うちの清二のところへ遊びに来たっけが、もうそうなるかなア」

そこへまた、ノコノコと入って来た人影があった。それは、古くから浅草郵便局の集配人をやっている川瀬郵吉だった。

「下田さん、書留ですよ」

「おう、郵どん、御苦労だな」長造が、古い馴染の集配人を労った。「判子を、ちょいと、出しとくれ」

「あい」お妻は、奥へ認印をとりに行った。