Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くうしゅうそうそうきょく

空襲葬送曲

海野 十三

Lisez 空襲葬送曲 (くうしゅうそうそうきょく) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 95 012 caractères · 189 écrans

Aozora Bunko

折角うまくやったつもりの放送局占領が、筋書どおりの効目がなく、いや反って逆の結果となり、東京市民を恐怖のドン底へ追いやる代りに、ラジオと光とは、市民たちの元気を恢復させるに役立ったのだった。同志は、それにやっと気がつくと急に、パタパタと斃れる者が殖えてきた。

放送局奪還は、もう間もないことであった。

某地域の地下街を占めた警備司令部では、別府司令官をはじめ、兵員一同が、血走った眼を、ギラギラさせて、刻々に報告されてくる戦況に、憂色を増していった。

「立川飛行聯隊では、大分脾肉の嘆に、たえかねているようでは、ありませんか」

一人の参謀が、有馬参謀長に、私語した。

「九六式の戦闘隊のことだろう」参謀長は、さもあろうという顔付をした。「だが、司令官閣下は、出動には大反対じゃ」

「海軍の追浜飛行隊でも、同じような不満があるらしいですな」

とうとう「不満」という言葉を使って、参謀は有馬参謀長に、暗に警告を発した。

「うん、判ってる」参謀長は、言葉をのんだ。「だが、気をつけて、口をきけよ」

「はッ」参謀は、粛然として、挙手の礼をした。(参謀長も、飛行隊の出動命令に、不満を持っていられるんじゃ)と思った。