Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たてふだ

立札

豊島 与志雄

Lisez 立札 (たてふだ) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 218 caractères · 21 écrans

Aozora Bunko

男の人たちは拳の勝負に夢中になってるのもあり、女の人たちはうとうとしてるのもあり、ただ一滄だけがいつまでも杯を手にしていました。幼明はただ朗かな様子で、宴席から出たりはいったり、小鳥のようにまた王女のように自由自在な振舞をしていました。

張一滄の様子には、初めの泰然たるさまにも拘らず、次第になにか苛立たしい憂鬱の曇りがかけてきました。下僕の一人が、一枚の紙片を持って来ました時、それを読み下した彼の手は、明らかに震えました。彼はその下僕にいいました。

「朱文が帰ったかどうか、見て来い。帰っていたら、すぐ連れてくるんだ。」

その朱文は、前日の宴席の初めにちょっと列したきりで、一滄になにか囁いて退席してから、そのまま姿を見せなかったのです。そのことから、誰も皆、内心では異常なものを感じ取りながら、素知らぬ様子をしているのでありました。

だいぶたってから、先程の下僕が現われて、朱文が帰ってきたことを告げると、張一滄はいくらか眉根を開いたようでしたけれど、朱文自身がなかなかやって来ませんので、その眉根には或る激しい色が濃く漂ってきました。

そこへ、幼明がやって来て、静かにいいました。