Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
わらうあくま
笑う悪魔
野村 胡堂
Lisez 笑う悪魔 (わらうあくま) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 687 caractères · 55 écrans
美保子は語る
花房一郎は血の付いた双刃の剣を見せます。
「食堂の前でした、小雪の降り始めた頃で、その剣が芝生に突っ立って居たんです」
「突っ立って――柄を上にして?」
「え、真っ直ぐに切ッ先が二三寸大地に入って」
「夜の庭で、よくそんな物が見付かったね」
花房一郎の疑いは、すべての人の疑いです。あの騒の真っ最中、小雪の降って来た庭で、大地に突っ立った刃物を見付けるのは尋常でありません。
「二階――閉め切った二階から、お嬢さんがさらわれたと聴いて、庭へ出て二階を見る気になったんです、犯人はお嬢様を抱いて其処から降りられるかどうか」
「フーム、君は妙な事に気が廻るね」
「僕は探偵小説が好きで――何んか起ったら、きっと、自分で探偵しようと思って居たんです」
少年高山昇は、花房一郎に褒められて、すっかり有頂天になって居りました。
美保子は語る
その夜の客三十幾人は、令嬢奈々子の誘拐される前に大部分は帰り、残る人達は傷いた妹美保子の看護のため踏留った、潮田春樹を除いて、全部帰してしまいました。
同時に、何処で嗅ぎつけたか、新聞記者の群が二三十人どっと押し寄せて、庭から玄関から、家の中まで――いや心痛に打ちひしがれた主人熊谷三郎兵衛や、夫人の由紀子までもカメラに収めるのです。