Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふんにょうたん
糞尿譚
火野 葦平
Lisez 糞尿譚 (ふんにょうたん) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 51 974 caractères · 99 écrans
このドノゴオ・トンカは、金を採るかわりに塵芥を取る部落となった。村は海岸に臨んで五十戸程密集し、背後の丘の上には赤煉瓦の市立塵芥焼却場があって、百七十尺の高い煙突が聳えて薄黒い煙をはいている。海浜や道傍の到る処に塵埃の山があり、馬車が何台も道につながれてあって、足の太い馬が毛の抜けた鬣を振って懶そうに嘶いている。彦太郎が唐人川の土橋に足をかけた途端、それらの塵芥の山の一つに立っている三人の半被姿の男が、ほれ見い、糞男が行くぞ、生意気な奴だ、この頃、俺たちの仕事の邪魔をしようとして居やがる、とかなんとか、がやがやと話し出したと見る間に、腰をかがめて、塵芥の山から、ブリキ缶や、釘の折れや、竹切れなどを拾って、塵の礫を飛ばし出した。刺のあるこれらの手榴弾は雨霰と彦太郎の背後に落下したけれども、そのけたたましい音を耳にしながらも、彦太郎はそれが自分を襲う敵弾だと考え及ぶには、幸にも、あまりによい機嫌になり過ぎていたのである。缶詰の殻が彼の右足に命中したにもかかわらず、彼は振りむこうともせず、今ごろは半七さん、何処にどうしてござろうぞ、と、一層調子を高めながら、悠揚せまらず、橋をわたり、町の方へ出て行った。