Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こうもうけいせい
紅毛傾城
小栗 虫太郎
Lisez 紅毛傾城 (こうもうけいせい) de 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 25 403 caractères · 50 écrans
船内でも慈悲太郎の部屋でも、一つはそもじをねらった荒くれ漢、また一つが――この私だったと聞いたら、驚くであろうのう」
そう言って、高い木沓を脱ぐと、なかから、それは異様なものが現われた。双方の足趾は、いずれも外側に偏っていて、大きな拇趾だけがさながら、大箆のように見えるのだった。
それは、言わずと知れた、纏足だったのである。
「これを見たら、慈悲太郎の聞いた、足音の主が何者であったか、いまさらくどくどしく、説き明かすまでのこともないであろう。私は、イルクーツクの日本語学校で育てられたとき、漢人に興味を持った、魯人の一人にもてあそばれて、かような痕を残すようになった。それこそ、木沓を脱いだら、壁に手を支えぬと、私は歩けませぬのじゃ。のうフローラ、なぜに私は、かけ換えのない二人の兄弟――横蔵と慈悲太郎を殺めたのであろう。それは、そもじを、太夫姿に仕立てたのを見てもわかるであろうが、それとても、そもじが愛おしく、同胞とはいえ妬ましく、私の小娘のようにもだえ、またあるときは、鬼神のような形相にもなって、なんの不安もなく懸念もなく、いちずに愛の魔術に、愉しく魅せられ酔わされておったからじゃ。