Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さいきこうい
細木香以
Lisez 細木香以 (さいきこうい) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 22 332 caractères · 45 écrans
頃日高橋邦太郎さんに聞けば、文士芥川龍之介さんは香以の親戚だそうである。もし芥川氏の手に藉ってこの稿の謬を匡すことを得ば幸であろう。
十五
疇昔の日わたくしは鹿嶋屋清兵衛さんの逸事に本づいて、「百物語」を著した。文中わたくしの鹿嶋屋を斥す詞に、やや論讃に類するものがあった時、一の批評家がわたくしの「僭越」を責めた。その詳なることは今わたくしの記憶に存せぬが、彼批評家には必ずや文集があるべく、これを繙いたら、百物語評を検出することもまた容易であろう。
鹿嶋屋は「大尽」である。寒生のわたくしがその境界を窺い知ることを得ぬのは、乞丐が帝王の襟度を忖度することを得ぬと同じである。是においてや僭越の誚が生ずる。
人生の評価は千殊万別である。父が北千住に居った時、家に一婢があった。肥白にして愛想好く、挙止もまた都雅であった。然るにこの婢の言う所は、一々わたくし共兄弟姉妹の耳を驚かした。
婢は幼くして吉原の大籬に事え、忠実を以て称せられていた。その千住の親里に帰ったのは、年二十を踰えた後である。
婢は「おいらん」を以て人間の最尊貴なるものとしている。