Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lisez 細雪 (ささめゆき) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 226 715 caractères · 431 écrans
丹生さんの奥さんは、蒔岡さんの奥さんとは随分仲好しなんだけれども近頃は掛け違って長いことお目に懸らない、いつだったか二三人で蘆屋のお宅をお訪ねしたら黄疸で臥ておられたことがあった、それがもう余程前で、それから三四年になると仰っしゃっていらっしゃいましたが、と云うので、幸子は成る程そんなこともあったのを思い出した。たしかその時は、下妻夫人と、名前は忘れたが東京の何とか云う凄いハイカラな気障な奥さん―――亜米利加帰りの、「何々であんすけど」と云う不思議な言葉づかいをする夫人―――が一緒で、病気を押して面会した幸子はいつになく無愛想にあしらい、怱々に帰してしまったのであったが、それに気を悪くしたのか、あれきり丹生夫人は訪ねて来たことがなかった。「ああそうそう、あの時は丹生さんにえらい失礼してしもうたんですが、何とか思うていらっしゃるんではないでしょうか」と云うと、「いいえ、そんなことよりか、雪子お嬢さんの噂をなすって、あの妹さんはどうなすったか知らん、まだお極まりにならないなら好い人があるんだけどって仰っしゃるんですの。今雪子さんの話が出たんでふっと思いついたんだけれど、あの人にならきっと雪子さんが向きはしないか知らって仰っしゃって、―――」