Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lisez 細雪 (ささめゆき) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 150 580 caractères · 287 écrans
「今のとこ、雪子ちゃんは何も考えへんかてええねん。気イ進まんかったら、こんな話聞かなんだことにしときなさい。折角云うて来てくれはったよってに調べてみよう思うてるけど。―――」
「中姉ちゃん、―――」
雪子は何と思ったか、しずかに此方を向き直りながら、努めて口元に微笑を浮かべるようにして云った。
「―――縁談の話やったら、云うてほしいねんわ。あたしかて、そんな話がまるきりないのんより、何か彼か云うてもろてる方が、張合があるような気イするよってに。―――」
「そうか」
「ただ見合いだけは、よう調べてからにしてほしいねん。外の事はそんなにむずかしゅう考えてくれんかてええねんわ」
「そうかいな。そない云うてくれると、あたしかてほんまに骨折がいがあるねん」
幸子は身支度をしてしまうと、そんならちょっと、晩の御飯までに帰って来るよってに、と云い置いてひとりで出かけたが、雪子は姉が脱ぎ捨てて行った不断着を衣紋竹にかけ、帯や帯締を一と纏めにして片寄せてから、なお暫くは手すりに靠れて庭を見ていた。
蘆屋のこのあたりは、もとは大部分山林や畑地だったのが、大正の末頃からぽつぽつ開けて行った土地なので、この家の庭なども、そんなに広くはないのだけれども、昔の面影を伝えている大木の松などが二三本取り入れてあり、西北側は隣家の植え込みを隔てて六甲一帯